青木ヶ原樹海B-2
木漏れ日があたると苔の絨毯をしきつめた溶岩の森は、たちまち神秘的な輝きを増す。樹海の森は日本屈指の自然観察路、森林浴コースとして近年人気が高まっている。なかでも精進口登山道と東海自然歩道が重なるエリアは、富士山原始林とも言われ、迫力の「富士風穴」や、森林100選の「大室山のブナ林」など、見どころがいっぱいだ。
あまり知られていない、すばらしい森の道がある。なんとも贅沢な日本一の森林浴を楽しみながら、富士山の内側の世界を冒険できるのだ。
森の年齢は1150歳。富士山で二番目に新しい噴火によって誕生した。今まだ溶岩が剥き出しの森で、樹々はやっとわずかに堆積した土壌に必死で根を伸ばし、まだ世代交代のサイクルも早い森床を、あざやかな苔の絨毯がおおう。そんな生命力に満ち満ちた森で、動植物たちもまた、独自の生態系を築いている。驚いたことに、富士山も森もまだ物語りをはじめたばかりだったのだ…。
毛無山A-3
西側からの富士山を最も高い場所から一望できるのが、毛無山の山頂周辺。麓に朝霧高原を従えた山容は堂々とし、名前と違って緑も豊か。1,946mの山頂からは、富士山の最高地点「剣ヶ峰」や「大沢崩れ」を肉眼で観察でき、快晴なら南アルプスや駿河湾まで見晴らせる。
パノラマ台B-2
「三方分山」から尾根をづたいに「パノラマ台」へ。ちょうど精進湖と本栖湖の中間に位置するため、樹海の森に抱かれた二つの湖、大室山を抱いた「子抱き富士」の絶景を心ゆくまで眺望できる。
東海自然歩道
昭和40年代に整備された11都道府県にわたる長距離自然歩道。ちょうど富士山の北麓から青木ヶ原樹海を通り、西麓へ巡っている。自然の見どころを繋いでルートがとられていて、西麓の歩く旅におすすめ。
森のおごっそう。ジビエに舌鼓。
原木キノコ(写真左)
気候がキノコ栽培に適し、自然が豊かな「富士山西麓」の森の特産品。昔ながらの原木栽培で、味も香りも濃く、肉厚で、おいしさは格別。
鹿カレー(写真右)
高タンパク、低脂肪、低カロリーで栄養価も高い理想食材。脂がのった富士山育ちのシカ肉を柔らかく煮こんだ逸品。